2011-05-16

5/4 Comin' Kobe @ワールド記念ホール&神戸夙川学院大学

KABUTO METAL中止の傷も癒えぬ昨今いかがお過ごしでしょうか。せっかくのTHURSDAY来日が流れた上に当のバンドが来日を了承しなかったことを南部さんがゲロったので心が真っ黒に染まってますが、よく考えたらTHURSDAYってそういうこといかにもやりそーな辛気臭くてめんどくさいバンドでしたね…

それはさておき、いろんなアクトが見られなかった鬱憤を晴らすべく、別のチャリティ音楽イベントに参加してきました。その名はCOMIN' KOBE11。Going Kobeを前身に持つパンクロック中心のフェスですが、今回はポストハードコアバンドがたくさん参加しているので、憂さ晴らしにはうってつけなのでした。

まずは大学側に移動し、お目当てのCrossfaithのステージを待機。その間に劇団鹿殺しRJPのやたらキレの高いダンスを見ていたり、ジェイムスの三十路ゆえのエモさを楽しんでいました。こういうぶっつけ本番での遭遇も、フェスの醍醐味の一つ。

そうこうしている間にパンクフェスとは思えない黒T着用のヘッズがわらわらと集まり、CROSSFAITHのステージが開始。フロア前方で待機していたのですが、ショウが始まるや否やみんな押し合いへし合い暴れ散らかして、こんなガラの悪い客がどこにいたんだという風に。ボーカルとラップトップ担当(ぶっちゃけ暇なんだと思う)が水を撒くわダイブするわ客をガンガン煽るわ短い時間ながらウォールオブデスまでやるわで、盛り上げ方が上手だったということは特筆すべきだと思います。シンセ・ラップトップを導入し音に奥行を出しながらも、メタルコアらしい強度に抜かりのない演奏も素晴らしかったです。最後にはでっかいでっかいサークルピットを作り、野外ステージらしく大きな砂埃を巻き上げていったことが個人的には印象深いですね。あれこそまさに野外ならではだと思う。楽しかった!あ、選曲は全部2ndからじゃなかったかな?MirrorはやんなかったけどOMENはやったし。

そのあと次のお目当てcoldrainまでかなり2時間以上あるため、ぶらぶらと行動。フードの屋台に伸びる列があんまりにも長いのでゼリーやアイスで腹を満たしつつ、クルールの演奏を聴いたりしていました。普通のポップスだけど、フェスで気が大きくなってるので許す。ちょっと歩くとプロレスのステージもあったりして、いやーなんでもありなんだなぁw と思ったり。あとはザ・マスミサイルを遠目に眺めながらカレーを食べたりしていました。

ここでちょっと気になっていたほりゆうじのステージが見られるようなので、のんびり鑑賞。プロレスステージに忽然と現れた普通のおっさん。しまむらで調達してももう少しましであろう衣装。普通すぎる歌声で普通に歌う、力のない日常的なフォークソング。全てにおいてノンカリスマの美学が走りまくり、時間の流れがひたすら弛緩する。好きな人にはたまらない、関西アンダーグラウンドの一端を見ました。

次いでお目当てのスクリーモ、coldrainを見ました。事前に予習していたのとさほど違いがなく、ボーカルやパフォーマンスも割と安定していたと記憶しています。これでもかというほど王道を行くバンドだけあって、真っ当にやれば真っ当に結果がついてくるな、と。見てて安心できました。…言うことねえわw

ステージ移動しようかと思っていると、どこからともなくガガッドゴーンっというギターリフが聴こえたので、ホイホイされてみることに。バンド名はMuffic-EnterTainment、まさかこのご時世にゴリゴリのラガメタルが聴けるとは思ってなかったので胸が熱くなりました。パフォーマンスも歌詞も際限なくオツムが足りてなくていいですね!針の振りきれたDQNっぷりが、何にも考えず暴れるのにはうってつけでべネ。
 
んで上記のアクトに寄り道したので間に合わないかなーと思っていたFear, and Loathing in Las Vegasなんですが、進行の遅れもあり途中から見ることが出来ました。ライブだと下手にメロディを聴かせるところがなくひたすらアッパー、男も女も踊らせるか暴れさせるかの供宴の中に持ち込んでいく。踊りは極限まで薄めたセックスだと菊地成孔が言ってましたけど、じゃあこのステージは乱交パーティかね。チャラいだのなんだののdisを退けるぐらいのパワーは十分感じました。

宮根誠司やFIBのステージを横目に眺めつつ、FACTのステージ。変則的と言われる割にはそのトリッキーさがいまいち功を奏さない、という印象は拭えなかったです。個々のフレーズやメロディが気持ちいいわけでもなく、曲全体としてドラマティックな構成になっているわけでもなく、どこに食いついたらいいのか…という感じ。ですけど、オーディエンスも凄いノッてたし、いま勢いのあるバンドのライブを見られたことはよいことだったのでしょう。関西発のチャリティイベントに茨城のバンドが参加する、という意味でもこのライブは意義深いものだったのでしょうし。

 あと怒髪天とかやってたんですけど、この辺で帰宅。次は何のライブ行こうかなー。